小ロット対応可能[国内生産のメリット]


小ロットとは、端的にいうと「1台から」ということになります。

海外に拠点を置く「DELL」や「レノボ」でも発注は1台から行うことができるので、国内生産に限った特殊なことではないとは言えますが、対応の幅が大きく違うところだと思います。

国内生産の場合、品質管理も含めて工場の製造工程はかなり細かく設定されていて、同じ製造ラインでも「1台1台パーツが違う」という状況にも対応することができる仕組みになっています。文字だけみると当たり前に感じますが、一般的な製造ラインでは基本的に「同じ物を大量に生産」することが主ですから、パソコンのように小ロット対応は工業製品を生産する上では特殊なことだといえます。

以前工場見学をさせていただいた、日本HPの昭島工場でも同じ事をやっていましたが、1台1台に指示書がついていてパーツのピックアップから組み立て、チェック、発送の工程まで一貫した管理が行われていました(何よりも凄いと感じたのは、作業をしている人は流れ作業にもかかわらず、その指示書を見ながら的確に作業をしているところでしたね)。

製造ラインにあわせて、組み立てる製品を流すのですはなく、オーダーに合わせて柔軟に対応できるようになっているため、オーダーを受けた順番に製造(組み立て)を進めていくことが可能になります。これができることによって、納期はかなり短くなっていると思います。

実際のパソコンのオーダーは、個人はもちろん企業だったとしても、年度末の予算消化や大規模な入れ替えでもない限り数台レベルが一般的ですから、大量生産に対応するよりも小ロット対応に軸足を置くほうがより現実的だといえます。

台数もそうですが、自分の経験から考えても最近のパソコンの購入では導入コストを意識しているため、過剰なスペックで高額なものを購入するのではなく、利用状況に合わせてスペックを調整し適切な価格で購入することが求められていますから、同じ企業からのオーダーでもスペックにバラツキがあることは十分に考えられます。

ただ、各メーカーの製品ラインナップを見ていると今回紹介している全てのメーカーで同じ事をやっているかというとそうではなくて、逆にカスタマイズの幅を狭めることで、品質向上をはかったりコストダウンを行なっているところもあるので、一概には言い切れないところではあります。